子供の髪の毛にアタマジラミが見つかったらどうしますか?
シラミが見つかるとつい親は慌ててしまいますが、まずは落ち着きましょう。
アタマジラミは誰もが感染する可能性があり、子供も親も誰かのせいにするものでもありません。
そんな、シラミの対処法などをまとめてみました。
目次
シラミとフケの違い
シラミの成虫は、髪の毛に卵を付着させるので、髪の毛に白いツブツブがたくさん見つかります。
しかし髪の毛に付着する「フケ」も存在するため、一見しただけだと判別しづらいです。
白いツブツブを爪でしごくようにして取ってみます
・スルリと抵抗なく簡単取れる場合 → フケ
・ちょっとした抵抗があったのち、髪の毛に沿って取れる → シラミ
ただし、取れる・取れにくいは個人の判断によるので、分かりづらいです。
シラミかも? 皮膚科には行った方がいい?
病院(皮膚科)に行かなくても、シラミは駆除できます。
実際、大多数の人が皮膚科には行かず、自宅で駆除しています。
ただ、フケかシラミが区別がつかない場合は、皮膚科で診てもらうのもいいかもしれません。
うちはフケの可能性もあるかと思い皮膚科を受診しましたが、医師に「シラミは病院に来ないで治す人の方が多いですよ~」と言われました。
人から人にどうやってうつるの? ペットは大丈夫?
・プールや温泉などの脱衣所にあるカゴ
・感染者と同じ布団で寝る
・ヘアブラシの共有
親子で同じ布団に寝ている場合は、お母さんやお父さんもチェックしてください。
アタマジラミは、犬や猫などのペットには感染しません。
シラミの駆除方法は?
専用シャンプーで駆除
皮膚科ですすめられて「スミスリン」というシラミ駆除用シャンプーを使いましたが、こちらの方法はおすすめしません。
なぜかというと、シラミ駆除用シャンプーの主成分は殺虫剤だからです。
うちも実際にこの製品を子どもに使いましたが、殺虫剤の匂いがするもので子どもの髪の毛を洗い、その泡を付けたまま5分放置しなければいけないというのは、子どもの体への影響も心配だし、気分的にいいものではありませんでした。
また殺虫剤なので、肌の弱い子は肌荒れを起こしてしまうこともあるそうです。
そして、シャンプーではシラミの卵は駆除できず、幼虫や成虫しか駆除できません。
そのため、シャンプーで1度洗えばシラミ駆除完了ではなく、卵が孵化したタイミングを狙って再度シャンプーをしなければならず、3日おきに3~4回はシャンプーをしなければいけません。
・生まれたシラミは1~2週間で成虫になる
※殺虫剤シャンプーに耐性のあるシラミが増えてきていることが、アメリカの研究結果で分かってきています
専用シラミ駆除用櫛で駆除がおすすめ
櫛でシラミを駆除するなんて、気が遠くなる……と思われる方もいるかもしれませんが、このシラミ駆除用の櫛「ニットフリーコーム」なら、本当に手軽に、驚くくらい簡単にシラミの卵が取れます。
うちも最初はシャンプーをしましたが、卵は取れないため、すぐにこちらの櫛を注文して使用しました。
1. 髪の毛を軽く濡らす(シャンプー前の濡らした状態でも)
2. ニットフリーコーム(櫛)を使って、地肌近くの髪の毛の根元から、ゆっくりととかす
3. 1回とかすごとに、櫛についたもの(シラミや卵)を取り除く
・洗面器にお湯を張っておき、そこでゆすぐ
・粘着テープ(コロコロ)を広げておき、そこに櫛をくっつけて取り除く
※粘着テープだと、黒っぽい卵が粘着面にくっつくので数が分かりやすいです
卵の数が多いと根気はいりますが、面白いように取れますよ。
一度に大量の髪の毛をとかすより、少量ずつ、髪の毛全体をまんべんなく、色々な方向からとかすと、卵がよく取れます。
Amazonのレビューを見ていると、成虫や幼虫が取れることもあるようですが、うちは先にシャンプーをしてしまったせいか、卵しか取れませんでした。
ニットフリーコームの説明によると、髪の毛からはがれてしまった時点でシラミの卵は壊れてしまうそうです。
シーツやまくらカバーの洗濯・布団乾燥機の使用
シラミ駆除を始めたら、卵が見当たらなくなるまで、シーツやまくらカバーも毎日洗濯してください。
シラミは人の頭から落ちてしまうと1~2日で死んでしまうので、大きなビニール袋にシーツとまくらカバーを入れて、数日間放置しておくのもおすすめ。
シラミや卵は、熱湯に1分つけることで死滅しますが、シーツなど大きいものを煮沸するのは難しいので、うちでは普通に洗濯機で洗ったものを毎日取り換えることで対処しました。
あとは、布団乾燥機で「ダニ退治」モードを毎日かけていました。
シラミは再発しないの?
子供の髪の毛からシラミの卵がなくなれば、自然に再発することはありません。
周りでも流行っていない、プールなどの習い事をしていないのにシラミが見つかる場合は、シーツやまくらカバーを疑うといいかもしれません。
シラミで親がパニックにならないように
実際のところ、子供の頭の白いツブツブに気づいた時には、母親である私はかなりパニックになりました。
「シラミ」という存在は、自分が子供の頃から知っていましたが、感染したことはなかったので、どこか違う世界の話と思い込んでいたんですね。
だから次男(当時小3)の髪の毛に、大量の白いツブツブが見つかった時は「まさかうちの子がシラミなんて」と思い込んで、対処が遅れてしまいました。
「頭がかゆい」と訴えていた次男を、きちんとみてあげませんでした。
「シラミじゃなくてフケだろう」と自分に言い聞かせて、次男を皮膚科に連れて行ったところ、シラミと診断され、とてもショックを受けました。
幸い、皮膚科の先生が「小学生にはよくあることだし、みんな病院に来ないで駆除しているんですよ。あと不潔だからシラミに感染するわけじゃなく、子供同士接触するだけでうつるから、予防法もないし仕方ないですね」と割と「よくあること」としてお話してくれたので、少し救われました。
それでもついつい子どもに「ちゃんと髪の毛洗わないから!」(髪の毛をちゃんと洗っていてもシラミは駆除できないし感染する)とか、「学校じゃ流行ってないから、多分習い事のプールが原因だろうね」(犯人探しは意味がない)なんて、子どもに向かって言ってしまったことを、今では反省しています。
上で紹介したニットフリーコームには、アタマジラミを説明した絵本がついてきます。
このサイトで、絵本の内容がすべて閲覧できます
子供の頭にシラミがいたことでパニックになっていた気持ちを、落ち着かせてくれるのでおすすめです。
まとめ
次男は1回目のシラミ駆除のあと、半年後にもシラミの卵が見つかっています。
しかし、その時は発見が早かったことがあり、1回のニットフリーコームの使用で駆除完了。
取れた卵の数も10個くらいしかなく、毎日シャンプーをしっかりしているうちに成虫もいなくなったのでしょうか、今現在は問題がありません。
シーツとまくらカバーの洗濯も、駆除した日だけで大丈夫でした。
犯人探しは意味がないので子供には言いませんが、うちは感染源がおそらく週に一度通っている習い事のプールからだと思うので(2回目は小学校の長期休み中に見つかったため)、いまでも定期的にチェックしています。
早期発見なら、本当にあっという間に駆除できるので、私たち親は毎日忙しくて大変ですが、子どもがボリボリと頭をかいている仕草を見かけたら、スキンシップを兼ねて髪の毛をチェックし、専用の櫛でといてあげることをおすすめします。
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